「ストレートは大胆に、変化球は低めに。」…2021年ドラフト会議について(あと斎藤佑樹投手の引退についても)。

 およそ半年ぶりのブログ更新。色々とかみ合わないことが多かった結果が今日までのブログ放棄に至ったわけですが、改めて自分の継続力の無さを痛感する次第。

 

 前回のブログの内容が開幕前の順位予想で、今日はドラフト会議を話題にしようとしているというのも実に無茶な話だが、今となっては仕方がない…

 

 そんなことを考えていたお昼時に入ってきた「斎藤佑樹投手引退」のニュース。21世紀の日本球界で恐らく最大の毀誉褒貶を受けたであろう男。

 

「ついに」というか、「ようやく」というか。他でもない自分自身も2011年の新人時代からオープン戦公式戦を問わず、札幌ドームの登板試合を少なからず足を運んで見続けて来た男だった。ここ数年は斎藤投手の登板機会の減少と「札幌ドームへお金を払って試合を観戦しに行く」モチベーションの低下も相まって実物を観る機会はなくなっていたが、それでもやっぱり気になる存在であり続けたことは確かだ。

 色々あるけど、今の気持ちとしては「寂しくなるな」これだけかな。シーズンが終わってしばらくたって、気持ちや考えの整理がついたら改めて文章にしてみるか。

 

 去るものがいれば来るものもいる。再来週の11日に控えた今年のドラフト会議。

 

 今日現在で借金17と(開幕前の予想通り)最下位に低迷しているファイターズだが、来年以降に浮上させるも低迷を続けるのもひとえにドラフト会議の成否にかかっている。昨年は1位から3位までを全て大学生で固めるという「ある種極端」ではあるものの「現状の結果としては極めて妥当な」指名で一定の成果を上げる事には成功したと思っている。

 

 じゃあ、今年はどうするべきか?

 

 常識的に考えれば、3年連続Bクラスかつ今年最下位の球団がとる方向性は「即戦力ドラフト」。下位低迷が続くのはいわゆる「戦力の穴」が複数箇所にわたって存在するからであり、それを塞いで来年のAクラス復帰を果たすための大学生及び社会人候補を穴の大きいポジションから順番に当てはめていくというスタイルなのだが…

 

 果たして「今年」それをやるのが正しいのか?

 

 という疑問が自分にはあるのだ。YouTubeなどで今年のドラフト候補の動画を何となしに観た勝手な印象だが、高校生候補は一昨年の指名選手に及ばないし、大学生・社会人候補は去年の指名選手には及ばない。

 特に今年の即戦力新人選手が稀に見る大豊作だったこともあり、2年連続で「即戦力」という肩書に同じような期待を抱くのは危険な発想と思われるからだ。特にファイターズは再来年に北広島への本拠地移転を控えている立場だ。観客動員力といった営業面を完全に無視するならば、来年どうしてもチームを浮上させなければいけないわけでもないのだ。

 

 よって自分としては今年のドラフト、再来年以降にチームの柱となる可能性のある高校生候補を中心に指名していくのがベターではないかと考えている。

 

 1位指名は秋田明桜高の風間球打・高知高の森木大智・市立和歌山高の小園健太、いわゆる「ビッグ3」が結構な人気になりそうだが、即戦力候補の左腕もしくは外野手を狙う球団も相応に出てきそうでなかなか難しい。難しいということは(総体としてのレベルの高低は別として)「これといった決め手が無い」ことを表すのだろうが、高校生の投手から選ぶとするならば自分は風間くんが1番好みに映る。

「最速157キロ」という数字面も勿論だが、真上から叩きつけるようなリリースが生み出す独特のボールの軌道が個性的で実に魅力的。フォームはギクシャクした感じでお世辞にも綺麗とは言えないし、制球力もかなりアバウト。とはいえ、一昨年の佐々木朗希ほどの巨大な器では無いかも知れないが、それに近いところを期待出来るのは今年なら風間くんだけと思われるのだ。

 

 2位指名、もしくは1位指名が競合しくじ引きで落選した場合の「次善の策」としては投手を続けてもいいのだろうが、今年に関しては「絶対的正捕手になれる可能性のある」男が1人いると思っている。

 市立和歌山高の松川虎生。彼は「打てる捕手」という肩書が付いているように「打力はあるが捕手としての守備力としては少々疑問が残る」と見られているのかもしれないが、仮にそうであっても「なかなか三振をしない」という非常に素晴らしいコンタクト能力を持っている選手。結果的に打力を活かすため三塁手などにコンバートとなる可能性はあるが、それくらいの打力が備わっていないと「絶対的正捕手」にチャレンジすることすら覚束ないのだ。現状の世評では2位の早い段階なら指名可能かもしれないが、場合によっては外れ1位などのタイミングで狙って来る球団が出てくるかもしれない。その場合、個人的には風間くんを諦めてでもチャレンジして欲しい。それくらい魅力的な捕手だ。

 

 時間がかかりすぎたので、今日のところはこれで終わり。

 

 かしこ。